茶山のさとの晩御飯

介護医療院茶山のさとの栄養課での日常を紹介しています。

京滋摂食嚥下を考える会第8回大会

7月22日土曜日、京滋摂食嚥下を考える会の年に一度の大イベント、第8回大会が行われました。
今年は、京都光華女子大学の会場をお借りし、京都光華女子大学オープンキャンパスとの同時開催という初の試みでした。


キャッチコピー通り、医療関係の方以外にもたくさんお越しいただきました。

そして、様々な企画が用意され、かなり大掛かりなものでした。



会の初めには、今大会の大会長の命を受けましたので、僭越ながら開会の挨拶をさせていただきました。



メインの企画は、
・日本料理アカデミー理事長 菊乃井主人 村田様による「日本料理の基本」
・新宿食支援研究会代表 ふれあい歯科ごとう院長 五島先生による「食べること 生きること〜最期まで口から食べられる街づくり〜」

二大巨匠による講演です。

まずは村田さんにご講演していただきました。

日本料理の奥深さ、世界に誇れる食の文化、そして食の大切さについて改めて勉強させていただきました。



二つ目の企画は、京都光華女子大学の学生が作る嚥下調整食(L3)の松花堂弁当を普段、嚥下調整食を召し上がられている方とそのご家族に振る舞うというものです。

献立は日本料理アカデミーの料理人さんに立てていただき、考える会の世話人栄養士と調理師が指導にあたり、何ヶ月も前から何度も試作を重ねてきました。
当日も朝早くから休む間も惜しんで準備に取り掛かりました。




出来上がった松花堂がこちら

七夕と京都の夏をイメージした嚥下調整食の松花堂です。

何度も失敗を繰り返して、落ち込むこともありましたが、見事に仕上がりました。
召し上がった方々も「おいしい、おいしい」と完食されました。

未来の栄養士さんたち、これからも自信を持って嚥下食に取り組んでいただきたいと思います。





三つ目の企画は展示・体験ブース
嚥下京和菓子の試食、とろみ茶の試飲、介護食器の体験、「山ばな平八茶屋」と「萬重」の出汁の試飲、ミキサー固形食の試食、京都北部・滋賀の活動報告



世話人と学生さんにも浴衣を着て手伝っていただきました。
多くの方に詰め掛けていただき、試食も試飲もあっという間になくなるという盛況ぶりでした。



四つ目の企画は、
日本料理アカデミーによる出汁のひき方講習と、ミキサー固形食の調理デモンストレーションです。

日本料理アカデミーからは山ばな平八茶屋若主人の園部さんと萬重若主人の田村さんに講師として来ていただきました。


最初にスライドで出汁についての講習。

その後、目の前で出汁を引いて、すぐに試飲させていただくという贅沢なものです。

昆布出汁、合わせ出汁、吸いものと順番に試飲していくとそれぞれの出汁の持つ意味がよくわかります。


続いて、ミキサー固形食の調理デモンストレーション。


鮭の塩焼きとほうれん草の胡麻和えの2品を調理しました。
時間が押して質問時間も儘なりませんでしたが、なんとか喜んで頂ける運びになりました。


調理デモ終了後、村田さんも駆けつけてくださりました。



最後は五島先生にご登壇いただきました。

笑いと驚きと感嘆と。まさに圧巻のパフォーマンスで、素晴らしいご講演でした。



ひと段落して記念撮影
展示ブースや松花堂イベントでは大変お世話になりました。



茶山のさとの齋藤さんと斎藤さんに挟まれて(笑)



滋賀の活動報告や当日の準備でもお世話になった石黒さんと。
怪しい人が写っていますが…

来週のPEGサミット、盛会を祈っています。


五島先生とも撮っていただきました。




スタッフ全員で記念撮影。


何度も打ち合わせをし、企画を練り直して、ようやくたどり着いた当日でしたが、始まればあっという間に終わってしまったような。
当日までハプニングが続き、たくさんの方にご迷惑をおかけしましたが、参加者の皆様には喜んで頂ける会だったと思います。



ホントにいろいろありましたが、
楽しく終われました。

皆様、ありがとうございました。








久しぶりに疲れました…