茶山のさとの晩御飯

介護医療院茶山のさとの栄養課での日常を紹介しています。

夢の献立。

 なかなか食事の進まない利用者さんがおられまして、確認してみると「過度の偏食」。
なんでかな〜と本人さんをお訪ねすると、食札に書いてある献立をじっと見ておられます。
 よく聞いてみると自分で食材を確認しないと食べないとのこと。
それに、かなりの甘党。

 そんな利用者さんに筆談や絵で献立を理解していただき、少しづつですが食も進んできたようです。

 かなり打ち解けてお話ができるようになってきたある日のことです。
「あんなあ、私頑張っておかず食べてるよ。」とおっしゃってくださいました。

 「そうですね〜、ありがとうございます。」と私。

 「ほんでもな、お粥があんまり食べられへんねん。」

 「あ〜、そうなんですか〜。」ってうなずいて聞いていると…

 「たのみがあるねんけど…。」

 「なんですか〜?」と私。

 「そやしな、お粥の代わりにお汁粉にしてほしいねん。」

 「え〜〜〜。」と声には出しませんが…

 一瞬返事に詰まってしまいましたが、丁重にお断り申し上げました!(^^)!。

 この利用者さんにとってこれが夢の献立なのでしょうね。

                  できることなら実現してあげたいです。