茶山のさと立ち上げの時から一緒にやってきた奥野調理師。この日でとうとう最後になりました。今までたくさんのおいしい食事、おやつを作ってくれました。
パウンドケーキはたっぷりのバターで作り、何日か置いたほうが油が回っておいしいですよね。
でも、茶山のさとでは当日調理が基本。それに、利用者さんにはたっぷりのバターはお口にあわなかったり、胃にもたれたり、焼いてすぐに提供したらパサついて食べにくかったり・・・。奥野調理師は、利用者さんの意見を聞きながら、何度も試行錯誤しながら完成させていきました。
しっとりさせるために焼いた後、たっぷりのシロップを全体にしみこませ、ラップを巻いて落ち着かせ、さらにホイップをトッピングして食べやすく。甘さ控えめで優しい味の茶山さとオリジナルのパウンドケーキになりました。
嚥下食改善の取り組みや、調理レクリエーションを継続してきた経験を、他施設の方にも役立ててもらいたいと、交流集会で報告されました。
行事食での嚥下食作りは、時間制限の中で、多くの作業をこなしながら、ていねいに作り上げていきました。きっと大変な1日だっただろうと聞いてみると・・・
「楽しかったです!」との感想。
さすが!と思いました。
今後も次のステージで、さらに活躍されることでしょう。
管理栄養士 床井多恵