いつの食の細い一人の利用者さん。
毎日、様子を見せていただいてできるだけ食べやすい形をお出ししています。
また、どのようなものがお好きかと聞き取りも行ったのですが、すまなそうな顔をされて上手にお話を聞けないでいました。
でも、今日の夕食に伺うと普段は主食しか食べておられないのになんと主菜の煮魚がなくなっていました。
「おっ。」と思わず小さな声を出して後ろから拝見していると主菜の次は副菜の南瓜のそぼろ煮にスプーンが向かいました。
少しづつ少しづつ、しかししっかりと口に運ばれています。
普段の私なら、思わず「ありがとうございます。」とお声をかけるのですが、もしも今声をかけて食べるのを止められたらどうしようと思い少し離れて静かに顔はめっちゃニヤつきながら眺めておりました。
そして、思わず通りかかったスタッフの足を止めて「食べたはる〜。」と声をかけました。
彼もうれしそうに笑顔を返してくれました。
あとの仕事がなければ最後まで見ていたかったのですが、「やったー。」の声を押し殺して厨房に戻りました。
美味しそうに食べる顔を見ることは最高の幸せです。
料理作ってて良かった〜としみじみ思った今日です。
調理師 小畠