一人の利用者さんが旅立たれました。
結構食事に手のかかるかたでした。
でも、最後まで食べることを望まれたのでいろんな工夫をさせてもらいました。
普段は介助が必要なのに、カレーをお出ししたらご自分でスプーンを握ってしっかりと食べておられる姿に驚かされました。
つい数日前にミールラウンドでお会いしたときに私の顔を見て突然声を振り絞って「ありがとう、美味しいよ。」とおっしゃったのがうれしかったです。
個別対応で、食器の準備や盛り付けを別個にしていただけに私以下栄養部の全スタッフが訃報を聞いて落ち込んでいました。
こんな仕事をしているので、一人の利用者さんに思い入れをしたり、感情移入をしてはいけないことは分かっています。
でも、やはりさみしいですし、厨房にいて利用者さんをこんなに身近に感じられる職場に働けることや周りのスタッフに感謝です。
これからも利用者さんの「美味しいよ。」を聞くために努力していきます。
調理師 小畠