茶山のさとの晩御飯

介護医療院茶山のさとの栄養課での日常を紹介しています。

お別れ。

 今日のお昼に療養棟にお邪魔して皆さんのお顔を見て回っていると、いつも笑顔で「おいしいよ。」とおっしゃって下さる一人の利用者さんが私を呼び止められました。

 実は、私はこの方を認知症があってお話の受け答えがあまりできない方だと思っていました。
 ところが、今日私に話された言葉を聞いてびっくりしました。
「今日まで、お世話になりました。私は今度○○に行くことになったので今日でお別れです。ご飯美味しかったですよ。」とはっきりと私におっしゃられたのです。

 驚きよりも嬉しくて、思わず言葉に詰まってしまいました。
「ありがとうございました、ここの食事が食べたくなったらいつでも食べに来てくださいね。」胸がいっぱいになっている私に精いっぱいの言葉でした。

 「また、お世話になりに来ますよ。」と、やさしく微笑みながら言葉をくださいました。

 茶山のさとで調理師してて、療養棟を回っていて本当に良かったな〜と思った瞬間でした。