茶山のさとの晩御飯

介護医療院茶山のさとの栄養課での日常を紹介しています。

老健で働くこと。

リハ室での職場体験を終えて一人また一人と通所リハの部屋に集まってきます。
この部屋の小さなキッチンには大きな鍋にお湯が沸き立っていて準備されたテーブルの上にはホットプレートとまな板・包丁や野菜などの食材が並べられています。

やってきた順番にレシピを渡して指示をすると、スパゲティを短く折ってから鍋で茹でる係や、玉ねぎを切る係に分担して作業を始めます。

そうです、今日は小学生の職場体験の日。


7人の小学4年生の男女が小さな職員としてこの茶山のさとの1階から4階までを元気に駆け抜けます。


午前中のこの時間は、私と一緒に通所リハのデイサービスの利用者さんの昼食の一品を調理します。
ホットプレートが温まったのでサラダ油を引いて玉ねぎを炒め始めます。

「目が痛いよ〜、代わって〜。」
ピーマンは種を取って細切りに、にんじんは星やハートの形に抜きます。
部屋中においしそうなにおいが充満した頃にスパゲティが茹で上がりました。
ケチャップを混ぜ合わせ、塩・胡椒で味を調えてオリーブオイルを振りかけたらスパゲティソテーの完成です。
担任の先生も一緒に味見して「美味し〜い。」全員で盛り付けて利用者さんのもとに運びます。






調理の様子や盛り付けをやさしく見守ってくださっていた利用者さんは、とっても素敵な笑顔で料理を受け取ってくださいます。
そして、配膳する子供たちに嬉しそうに声をかけておられました。
「ありがとう、ごちそうさま。」




午後からは、療養棟2階で楽しい出し物の時間です。
マジックやクイズ。
クイズの答えると、なんと商品まで用意されていました。




最後は、リコーダーや鍵盤ハーモニカ、ピアノの演奏と合唱で「エーデルワイス」を聞かせてくれました。
これで終わったのですが、突然の利用者さんのアンコールの声にこたえて2曲、即興での演奏と合唱です。
茶山のさとの利用者さんたちとスタッフに笑顔になれる素晴らしい時を過ごさせてくれてありがとうございました。
また、職場体験に来てくれますかとの質問に全員がしっかりと手を挙げてくれました。

事前の職場訪問では、車いす体験で目を輝かせていました。

大きくなって、今日の経験を思い出して自分の進路を決める一つに手掛かりになれればいいんですけどね〜。