茶山のさとの晩御飯

介護医療院茶山のさとの栄養課での日常を紹介しています。

楽しみ。

 食事風景を見に行くと、介護スタッフの方たちが「ほら、ご飯作ったはる人来はったよ。」と利用者さんに声をかけてくださいます。

 私もその声に合わせて「どうですか、お口に合いますか?」と利用者さんにお声をかけます。

 あまり食の進んでいない利用者さんも私の顔を見て「うん、美味しいよ。」と返事されて、スタッフから「おいしくないって言ってたやん。」と言われても、「いや、美味しいよ。」と一口食べてくださいます。

 全く手を付けていない食事も、私が食材の一つ一つを説明して「味見だけしてくださいね。」とお願いすると一口だけ食べてくださいます。

 それで、本当にお口に合うと黙っていてももう一口と箸を進めてくださいます。

 私たち調理師は料理をただ作るだけではなく、実際に利用者さん・患者さんのお口に入って栄養になることを見守ってこそ本来の業務を達成したことになるのです。

 自分の作った料理を美味しそうに食べている人を見る、こんな楽しいことはありません。


                   調理師    小畠