茶山のさとの晩御飯

介護医療院茶山のさとの栄養課での日常を紹介しています。

ひと時の間…。

 食事の準備ができて後片付けの洗い物をしている間に配膳車が療養棟に運び出されます。

 まだ残っている洗い物を水槽に浸けこんで、厨房を出て療養棟に向かいます。
食堂に入るとスタッフが配膳を行っている途中です。

 食事をさっさと始めている方や、テーブル毎で皆の配膳が終わってから一緒に食べようと待っておられる方など色々です。

 私の顔を見て挨拶をしていただける何人かの利用者さんとお話をしながらゆっくりと歩きながら食堂全体が見渡せる位置に立ちます。

 以前なら私が立っていると、怪訝そうな顔で見られたり、私を気にして食事を中断される方が結構おられたのですが、今は私が立っていても自然にお食事を楽しんでいただいております。

 時折私を呼んで、「朝はパンがほしいんやけど。」とか、「お腹いっぱいで食べきれへんねん。」と声をかけていただけます。

 そんなときはできるだけ大きな声で「はい、わかりました。」「大丈夫ですよ。」と返事をします。
すると、そのやり取りを聞いた別の利用者さんが私に声をかけてくださいます。

 すぐに対応できることやみんなに相談することなど、ノートにいっぱい書き込んで厨房に戻ります。

 さあ、次の食事までにどれだけみなさんの要望に応えられるか腕の見せ所です。

 療養棟でのひと時、スタッフや利用者さんとのやり取りが私にとってかけがえのない時間です。