茶山のさとの晩御飯

介護医療院茶山のさとの栄養課での日常を紹介しています。

戦争のお話。

 最近はFacebookに直接投稿してこのブログへの書き込みができていませんでした。
このお話もそのひとつ。

 昼食時にお伺いしてご挨拶はしているのですが、女性の方とはよく話し込むのですが男性利用者さんとはあまり話せませんでした。
 今回、戦争のお話をお聞きすることができこれから通リハに伺うときの楽しみが増えました。

戦争のお話。
昨日で年内の業務が終わる通所リハで、来年もよろしくとご挨拶をして回っていると一人の男性利用者さんが「私は90歳になりますよ。」とおっしゃいました。
もう他界した大正15年生まれの私の父と重なり、思わず「では、戦争にも行かれたのですね?」とお尋ねすると「飛行機に乗っていました。」「では、海軍ですか?それとも陸軍?」(戦時中は空軍は存在せず、海軍航空隊と陸軍航空隊でした。)
「ああ、私は陸軍でした。当時の仲間はみんな特攻に逝ってしまいました、私はまだ赤とんぼ(練習機)だったのでぎりぎり免れました。」そんな話がはずんでいると隣の利用者さんも「私は海軍やった〜。」「飛行機の訓練も最後は着陸の訓練はなかったな、特攻に着陸は必要ないからな〜。」「最後は赤とんぼも特攻に行かされたんや!」「中曽根は主計課の中尉やったで。」と戦争談議が終わりません。
戦争の悲惨さと生き残った喜びのお話は、しばしの間亡くなった私の父との会話のようでもありました。
「いつか若い人たちの前で戦争体験のお話をお願いします。二度と戦争が起きないようにしたいですね。」「そうやな。」
短時間でしたが、とても深い意義ある時間を過ごさせていただきました。
               調理師  小畠